笹川壽夫
A5版・並製・256頁
これまで筆者が、『会津人群像』や『歴史春秋』などに掲載した文章と、
ラジオ番組等での講話を合わせて再編成し、新たな文章も加えてまとめた総集本。
会津戊辰戦争や、鶴ヶ城内外に関する話から、会津の文化、人物伝に至るまで、
会津にまつわる様々な”こぼれ話”を詰め込む。
長年会津を愛し続けてきた筆者の、会津への一貫した興味・関心、
溢れる愛情が感じられる一冊。
目次
一、会津の歴史に誘われて……………10
1 会津の慶長大地震 10
2 珍しい「鉄火裁判」 11
3 会津藩の名家老 田中正玄の逸話 13
4 殖産事業に貢献した、林家 14
5 会津藩士の給料 16
6 金にまつわる話二つ 17
7 会津藩の少子化対策 19
8 保科正之の社倉制度 21
二、会津の話 あれこれ……………23
1 南山御蔵入 23
2 会津人と海 24
3 若松の「町割り」 26
4 会津藩士の嗜みと礼儀 27
5 「会津万歳」の行方 28
6 会津の暦の話 36
7 会津の伝統産業 40
三、会津戊辰戦争 夜話……………45
1 会津人のすべてを巻き込んだ戦争 45
2 会津全土に広がる戦火 ― 本郷・高田・坂下の戊辰戦争 47
3 町人から見た戊辰戦争 ― 齋藤和節の『耳目集』から 57
4 会津戊辰戦争での心温まる話 72
5 修羅場と化した避難民の群れ 73
6 戊辰戦争にかかわる寺々 75
7 岩国藩の少年兵は見た 79
8 会津美里町と戊辰戦争 80
四、会津の道と宿場……………91
1 会津の道の特色 91
2 会津の街道 92
3 会津の宿場 98
4 大内宿の保存 100
五、鶴ヶ城 アラカルト……………102
1 お城にまつわる話 102
2 お城の建物 103
3 お城の石垣 105
4 鶴ヶ城の今昔 107
六、会津の人物伝 拾遺抄……………109
1 岡 左内 109
2 加藤 嘉明 111
3 楢林 虎備 113
4 池上 善兵衛 115
5 諏訪 喜知 117
6 永岡 久茂 119
7 山川 浩(大蔵) 120
8 木村 英俊 122
七、会津の願掛けめぐり……………130
1 羽黒山湯上神社 元朝詣り 130
2 日本三大文珠祭 ― 学問成就・技芸上達を祈る(会津美里町清龍寺文殊堂) 131
3 西方・西隆寺の「鬼子母神祭り」 ― 子授・安産・子育(三島町西隆寺) 133
4 成岡の「疳呪い」(坩立て)(下郷町大善院) 135
5 日本唯一御造酒地蔵尊
― 金運、家運、家内安全、火防、酒の中庸、美酒の霊験あらたか(旧大町名子屋町五之町通り) 137
6 辻の地蔵尊 ― 子育て・身体健康・水子供養(喜多方市熊倉町新合字辻) 139
7 愛宕神社の火伏の祈祷 (会津若松市東山町慶山) 140
8 会津ころり三観音 ― 寿命安楽・福寿円満・悲願の大往生を授ける(惠隆寺・弘安寺・如法寺) 142
八、会津の仏教文化……………144
1 会津美里町の文化の足跡 144
2 会津の三十三観音 153
3 会津高田における天海 161
4 天海の気尚漂う日光の山 ― 喧騒から逃れて天海の廟所へ 170
九、会津よもやま話……………179
1 『男爵山川先生遺稿』の中から 179
2 観光資源の現状と展望 ― 県道赤留、塔寺線の場合 194
3 只見の古い旅館再生の物語
― 只見の「おもてなし」を受け継ぐ、新しいスローライフへの夢 201
4 喜多方の煉瓦蔵 207
5 蔵の写真家を育てたフミ夫人 212
6 会津・下郷の寺院の扁額三つ 219
7 「会津人とは」を追い求めて 223
8 「畸人」たちとのお付き合い 227
付録
◆ 会津の文化財一覧 234
◆ 会津の市町村史の出版一覧 248
参考文献 250
あとがき 251
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