林清継著 A5判・並製・368頁 明治の東北の大地を地吹雪が荒れ狂う。 その純白で圧倒的な力。 それにひとしい作家の筆力が草の根の民権家の抵抗のドラマを活写する。雄渾な力作。 過酷な労働に抵抗する農民達の叫びは、自由民権運動という時代の大きなうねりとなって波及。 明治の初期、三方道路開削に端を発して起った喜多方事件の全貌を生き生きと描写。 目次 誓文 正徳寺 熱塩の湯 向滝旅館 桜峠へ 久山寺 呼出状 差押え処分 対策 中善寺集会 弾正ヶ原 大獄 あとがき