菅野俊之
ISBN978-4-89757-608-4
A6版・並製・182頁
【目次】
はじめに
第一部 福島と文豪たち
森鴎外と福島 -「山椒大夫」を中心として
「山椒大夫」にまつわる"風評"
福島芸妓と鴎外の悲恋
鴎外と福島の連環
森茉莉と喜多方
「山椒大夫」の謎
夏目漱石『明暗』の小林医師 -相馬市出身 佐藤恒祐との関連
幸田露伴 -ペンネームの由来と福島
里遠しいざ露と寝ん草まくら
露伴の浜通り紀行文
泉鏡花と福島 -「龍膽と撫子」を中心として
暗がり坂の作家
鏡花が福島へ来遊した記録
福島を舞台とした鏡花の作品
鏡花と飯坂温泉
飯坂温泉幻想「龍膽と撫子」
飯坂文学散歩の作品として
フークトーブと宮沢賢治
福島に対する賢治の不思議なこだわり
賢治に仏教文学の創作を奨めた高知尾智耀
磐梯山噴火と賢治
福島市の獣医師、千葉喜一郎
『北方詩人』と賢治
フークトーブ、福島
宮沢賢治と阿武隈川、信夫山の短歌
予言的な「グスコーブドリの伝記」
白衣の天使が好きだった賢治
賢治の阿武隈川、信夫山の短歌
葛の花ふみしだかれて -釈迢空断想
江戸川乱歩の伊達市保原町疎開
第二部 福島出身作家たちの活躍
水野仙子 -野に佇む孤愁
水野仙子のプロフィール
野に佇む孤愁
美しき身をたましひを投ぐ -水野仙子と若杉島子
斎藤利雄の文学 -福島市飯坂町出身の民衆作家
少年時代 -貧困生活と芸術への憧れ
東京での活動 -プロレタリア作家としての苦難
帰郷後の活躍 -郷土の風光の中で多彩な業績
「橋のある風景」について
斎藤利雄の業績顕彰と研究の歩み
H氏賞事件と北川多紀
相馬出身の詩人北川多紀、怪事件の巻添えに
何人か戸口にて誰かとさゝやく
軍港を内蔵してゐる、詩人北川冬彦
詩集『愛』と『女の棧』
摩訶不思議な詩人の世界
あとがき
参考文献
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