菊田智文・北島新平絵 A5判・並製・208頁 いわきの海をのぞむ住吉城。 平和な城内に突然城主・正氏の流刑の知らせが届く。 裏切り者たちから逃れ、父の無実を訴えるために今日へ上る安寿・厨子王そして母。 だが、彼らを乗せた二つの舟は全く逆の方向へこぎ出した。 人買い舟だった。 母の舟は佐渡へ、そして安寿と厨子王の舟は・・・。 もくじ はじめに 粟を打つ女 一 ゆれる岩城・住吉城 二 裏切り者 三 人買い 四 舟の旅 五 山椒大夫 六 奴の仕事 七 消えた長男 八 しおき 九 たおれた厨子王 十 逃亡 十一 追手 十二 国分寺 十三 京の都へ 十四 再会 保護者のみなさんへ