高橋貞夫
ISBN978-4-89757-855-2
B6版・上製・350頁
―それぞれの人が持つ、懐かしい心象風景の集合が、ふるさと福島の原風景である。 その中には、かつて大いに栄えた産業の姿や、仕事の励みとなった民謡が描く風景、あるいは日頃の疲れを癒した温泉場の風景がある。
心の遺産ともいうべき福島の原風景を漫歩し書き留めた一冊。
【目次】
相場民謡を訪ねて
唄の国相馬
相馬で生まれた民謡
相馬民謡の歌い手達
川俣軽目羽二重の風景
軽目羽二重の町川俣
川俣絹織物の歴史
川俣機業の職工(女)事情
常磐炭田を歩く
石城―石炭の大地
最盛時の常磐炭田
採炭を支えた飯場・友子制度
常磐炭田の余映
半田銀山を歩く
半田銀山の鉱山風景
半田銀山における山師の活躍
半田銀山の金銀の精錬法
半田銀山の今―銀山跡を歩く
東山温泉千人風呂の頃
東北三楽郷の一つとなった東山温泉
「総湯」を引き継ぐ千人風呂
東山温泉の温泉療法
あとがき―原風景と心象風景
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