前田新
A5・上製・278頁
目次
『風土論』への序文 2
第一章 風土論 11
村と風土と生活者の自覚 12
地域、伝統、原点の存在 15
「風土論」についての考察 19
「アジア的生産様式」の特徴 22
過去から現在につながる民衆の歴史観 25
地域論と土着の思想 28
その土地を見つめ直す地域学 31
「ひとつの日本」と「いくつもの日本」 34
消去された敗者の歴史 36
「会津」の地名、敗者の伝説 38
「景観と生活に歴史を見る」 41
地域史研究の役割 44
「敗れつづけた者」と風土 48
古代会津と稲作の伝播 51
「慧日寺縁起」が物語る会津の先住民 54
アイヌ言語をもつ会津先住民 57
地域文化の継承と変革 61
「忘れられた日本人」の伝承者 63
ローカリズムへの転換 66
「風土のなかにある主権」 69
「場所」「風土」について 72
会津の再生論は農業再生論に他ならない 76
第二章 伝説論 79
大口大領伝説 考 82
高倉宮以仁王伝説 考 96
大光寺板碑、橋爪薬師寺伝説 考 109
伊佐須美神社縁起 考
伊佐須美神社神楽歌 考 122
第三章 西勝集落の歴史と民俗 139
はじめに 140
西勝館について 141
西勝の地名と村の成り立ち 143
村の神々と祭り 153
第四章 西勝彼岸獅子舞 考 189
集落の共同祈願として 190
西勝彼岸獅子舞の継承と内容 192
第五章 民俗学における獅子舞について 215
はじめに 216
獅子舞の起源 218
会津地方の彼岸獅子舞のルーツ 224
会津地方に入ってきた下野の鞨鼓獅子舞はどう変化したか 231
玄如節 考 233
郷学「継声館」について 238
会津本郷焼 考 245
第六章 わが内なるフォークロア 253
村落の生活者として 254
農本主義思想のなかに見るフォークロア 264
あとがき 273
主な参考文献 274
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