七海晧奘
ISBN:978-4-89757-989-4
A5版・並製・168頁
『万葉集』が秘めた、歌の深奥に迫り、編纂者「大伴家持」の
敗北の生涯を歴史書・叙事詩として綴る必成の書。
目次
序 2
知られざる悲劇の万葉歌人・大伴家持 今泉正顕(遺稿) 9
―なぜ歌を忘れた歌人になったのか―
■ 家持の歌のお陰で『万葉集』北限の地が消えた 11
■ ゴマスリ歌の上手な大伴家持という男はどんな人物か 14
■ 大伴家持が歌人になる環境は大宰府で作られた 16
■ 大伴家持は宮内少輔になり、越中の国司に栄転した 18
■ 家持は「大仏開眼」の盛儀に祝歌を作らなかった 20
■ 家持は左遷につぐ左遷で、地方勤務に明け暮れた 23
■ 『万葉集』は家持の死後二十四年過ぎてから公表された 27
あさかやまの歌と安積親王 七海晧奘(編纂) 31
一 「令和」の御代と起源 32
二 『万葉集』と奈良・天平の時代 36
三 「あさかやまの歌」について 53
■ 歌枕「あさかやま」とは「安積の国の山々」を指し
また「山の井」とは「猪苗代湖」のこと? 58
四 「安積」という地名の由来 61
■ 都に戻った葛城王 63
五 『古今和歌集』『新古今和歌集』などによる高い評価65
「あさかやまの歌」は、歌の母 65
『古今和歌集』仮名序 65/ 『大和物語』 67
『今昔物語集』 69/ 『新古今和歌集』真名序 70
『古今著聞集』 74
■ 本当の安積山 75
「安積沼」 78
六 「あさかやまの歌木簡」発見さる 81
七 木簡出土の地、紫香楽宮跡へ 83
『よみがえらそう紫香楽宮』 栄原永遠男(寄稿) 85
■ 郡山における記念講演会 97
八『万葉集』研究者の歴史 99
■「あさかやまの歌」碑建立 102
九 葛城王=橘諸兄について 105
十 安積親王の誕生 113
十一 大伴宗家、都に戻る 118
十二 大伴家持の人生 120
十三 安積親王と共にある悦びと突然の親王の急逝 122
■ 親王への挽歌 130
十四 それからの家持 140
十五 あれが安積山 151
跋158
参考資料 163/ 協力機関 164
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